- トラフィック量が閾値を超えると、ビジターをHTTP 302リダイレクトでカスタマイズされた待合室(Queue-itのインフラ上)に案内
- 待合室にいるビジターには具体的な待ち時間情報を表示
- 順番が来たビジターはHTTP 302リダイレクトでサイトへ遷移し、待合室通過済みであることを証明するセキュアトークンを取得
- 簡単なアクションとトリガーのフレームワークで、支払いゲートウェイ、ログイン、「カートに追加」リクエストなどを保護
- 予期しないトラフィックのピークにも24時間365日対応
- システムの容量を超えるトラフィックが発生した時にのみ待合室が稼働
- 在庫・支払いエラーを回避 & ボットの注文をキャンセルすることで、販売効率を向上
- システム再設計の必要なし、アドオンツールでリソースを節約
- 待合室画面上で広告やSNSコンテンツを表示しマーケティングツールとして活用
37%
Queue-itを活用することで節約できた平均サーバーコストの割合
48%
Queue-itにより繁忙期の負担が減り、付加価値を生み出すタスクに集中できるようになったと回答した顧客の割合
85%
Queue-itにより在庫エラーやシステム障害を防ぎ、より効率的な販売が行えるようになったと回答した顧客の割合
Queue-itは、トラフィックを待合室にリダイレクトすることでサイトやアプリへのトラフィックを制御します。アクセスが集中した場合、ビジターはHTTP 302リダイレクトを介して、Queue-itインフラ上の待合室にリダイレクトされます。順番が来ると、別のHTTP 302リダイレクトを介して目的のページに遷移し、待合室を通過したことを証明するトークンを取得します。
お使いいただける場面としてこのようなものが挙げられます。
- 予想外のアクセス急増が心配な場合
- 人気販売など、アクセス急増が予想されるイベントを控えている場合
- 先行販売や会員限定販売など、特定の顧客にのみアクセス権限を与えたい場合
スケーリングをすると、キャパシティを拡張できる一方で、以下のようなデメリットがあります。
- サーバーとデータベースのスケーリングは高額である
- 旧型のバックエンドやサードパーティーシステムなど、スケーリングできない部分がボトルネックになる
- 専門知識と綿密なモニタリングが必要で運用に労力がかかる
Queue-itを使ったトラフィック管理には、このようなメリットがあります。
- サーバーとデータベースのスケーリングコストを削減できる
- 拡張できないボトルネックを守り、より確かなアクセス集中対策ができる
- 最小限の作業量でシステムを24時間最適に保つことができる
ビジターが待合室に送られるタイミングは、どのようにQueue-itを設定いただくかによって異なります。
まず、待合室を常時表示するか、またはピーク時のみ表示するかをご選択ください。ピーク時のみ表示するオプションの場合、設定した値を超えるトラフィック流入量(1分あたりの訪問者数)が発生すると待合室が稼働し、ビジターは待合室にリダイレクトされます。
次に、ユーザーフローのどの部分を待合室で保護したいかをご選択ください。これにはウェブサイト全体、ランディングページ、ログインページ、「カートに追加」ボタンクリック時など、さまざまなオプションがあります。保護対象以外のアクションを実行したビジターは通常通りサイトを閲覧できます。
待合室のトリガーには以下6種類のパラメータを用いることができます。
- リクエストURL
- リクエストボディ
- ユーザーエージェント
- Cookie
- HTTPヘッダ
- JavaScript
Queue-itの仮想待合室では、お使いのシステムの許容量に合わせて分間の流出量(サイトに送るビジター数)を特定できます。流出量はQueue-it APIやWebベースの管理プラットフォームを使用してリアルタイムで調整することができます。
最適な流出量を設定するためには、負荷テストを実行することをお勧めします。負荷テストを実施できない場合でも、Queue-itの技術担当にご相談いただければ、お使いのインフラの状態に合わせた最適なトラフィックレベルを推奨致します。
Queue-itは、クライアントサイド、サーバーサイド、エッジ、モバイルSDKコネクタを介して統合することができます。25種類以上のコネクタを用意しておりますので、お使いのシステムに合わせたものをお選びいただけます。
モバイルデバイスにも対応しています。 (iOS、Android、Cordova、React Nativeアプリケーションフレームワークへの統合が可能です。)ビジターがデスクトップ上で待ち始めた場合でも、モバイルデバイスで引き続き列の順番を維持することが可能ですので、外出しなければならない場合などにも安心してお並びいただけます。
Queue-itはリバースプロキシとして実装されていないため、機密データがQueue-itを通過することはありません。
当社のシステムとのやり取りは、「ビジターがあなたのURLを入力」「その後Queue-itのURLを入力して待合室に入る」「順番が来たら再びあなたのウェブサイトのURLを入力」という流れと同じです。
Queue-itのエンドポイントに、保護されたサイトからのペイロードやセッションデータ(クレジットカード情報や個人識別情報を含む)が渡ることはありません。
Queue-itはGDPR、CCPA、HIPAA、およびPCI DSSフレームワークに準拠しています。ご用件に応じて、ヨーロッパ、アメリカ、ブラジル、日本のいずれかのサーバーを選択いただけます。
Queue-itの待合室は50以上の言語に対応しています。
Queue-itの待合室は、大量の負荷を処理するために構築された軽量なソリューションですので、通常のサイトやアプリよりも少ないリソースでユーザーを収容することができます。 (1日に平均2億人以上のビジターを処理しています。)
またQueue-itはクラウドホスト型で、専用のグローバルAWSデータセンターを複数備えています。これにより高度なスケーラビリティを実現し、SPOF(単一障害点)を回避することができます。